無痛分娩のリアル

― 私が第一子で無痛分娩を選び、次は同じ産院を選ばない理由 ―

第一子の出産。
私は迷いに迷った末、無痛分娩を選びました。

無痛分娩については、良い話も悪い話も本当にたくさん聞いていて、正直、出産直前まで気持ちは揺れていました。

無痛分娩への不安

周りで無痛分娩を経験した人の中には、
麻酔が効きすぎていきめず、上からお腹を押されて出産した人がいました。
その影響で腰に後遺症が残り、しばらく赤ちゃんを抱っこできなかったそうです。

麻酔のリスク、吸引分娩のリスク、後遺症の可能性…。
「本当に大丈夫なのかな」と、不安は尽きませんでした。

一方で、
「麻酔が全然効かなくて、お金払った意味がなかった」
という話も聞いていて、
「これは払い損になるかもしれない」という覚悟もしていました。

「無痛=痛くない」ではない現実

先生から説明されたのは、
普通分娩の痛みを10としたら、無痛分娩は3くらいまで下げるものだということ。

つまり、
👉 痛みはなくならない。

「無痛」という言葉のイメージで、
つい“全く痛くない出産”を想像してしまいがちですが、
実際は痛みを軽減する出産方法でした。

ちなみに、私の産院には和痛分娩もありました。
これは痛みを10→7くらいまで抑える方法で、
痛みは感じるものの、
「いきめない」など無痛分娩のデメリットを減らす目的のものです。

それでも無痛分娩を選んだ理由

普通分娩の痛みに耐えられたとしても、
「痛かった」という記憶だけが強く残ってしまい、
二人目を欲しいと思えなくなるかもしれない

出産を恐怖体験にしたくなかった。
それが、最終的に無痛分娩を選んだ理由でした。

私が選んだ無痛分娩の方法

私の産院では、無痛分娩を2種類から選べました。

  • 事前に出産日を決め、前日にバルーンを入れて計画的に産む方法
  • 陣痛が来てから産院へ行き、麻酔を入れる方法

それぞれメリット・デメリットがありますが、
後者は痛みに耐える時間が長くなる可能性が高いため、
私は前者の計画無痛分娩を選びました。

入院1日目:バルーンの衝撃

入院当日は朝9:00に病院へ。
診察で子宮口の開きを確認しましたが、まったく開いていませんでした

そのままバルーンを挿入。
さらに腕には点滴のルートを確保。
これは出産が終わるまで外せず、
ずっと腕が気持ち悪かったです。

驚いたのは、
本当にバルーン🎈が股から出た状態で生活すること。

トイレで拭きづらく、少し出血もありました。
👉 おりものシートや生理用品は持参した方がいいと思います。

この日は特に何も起こらず就寝。
ほとんど眠れませんでした。

入院2日目:促進剤と陣痛

翌朝の診察では、子宮口は1cm
正直、誤差の範囲だと思いました(笑)

10時頃から促進剤を入れる予定で、
出産は早くて夕方以降、
おそらく翌日になるだろうとのこと。

11:00頃から、生理痛のひどい時のような痛みが始まり、
12:00には限界に。

1分半のうち30秒くらいの間隔で強い痛みが来て、
ご飯も飲み物も受け付けませんでした。

迷った末にナースコールをすると、
子宮口は3cm
「3cmでこの痛さ?全開になったらどうなるの…」
と本気で思いました。

孤独と限界

その日は3人同時進行で陣痛が進んでおり
看護師さんたちは明らかに人手不足。

部屋に来てくれるのは1時間に1回、数分だけ。
痛みと孤独で、
「夜までこれが続くなら死んだ方がマシかもしれない」
そんなことばかり考えていました。

14:30、子宮口が5cmになり、
ようやく麻酔を入れる判断。

この時には、
「帝王切開でもいいから早く出してほしい」
と思うほど追い込まれていました。

麻酔のタイミングが一番つらかった

他の人も麻酔中で、
実際に麻酔を受けられたのは15:00過ぎ

陣痛の波の中で針を刺すため、
「痛いけど動かないで!」と言われるものの、
痛みで体が言うことを聞かず、何度も注意されました。

ここが、出産の中で一番つらかったです。

麻酔後、ようやく楽になった

16:00に分娩室へ。
麻酔が効き、痛みはほぼなし。
陣痛は少し感じるので、いきむタイミングは分かりました。

足も自力で動かせましたし、
「これが無痛分娩か…」と、やっと実感。

ただ、麻酔の影響で尿が出てしまうことがあり、
導尿をされました。
想定外で正直ショックでしたが、仕方ありません。

出産と、その後に起きたこと

麻酔を入れた頃には子宮口は8cm
「8cmまでこの痛みを耐えていたの?」と後から驚きました。
正直、もっと早く麻酔を入れてほしかったです。

助産師さんが時々いなくなり、
陣痛のたびに
「今いきんでいいのかな?」と夫と相談しながら進行。

17:00、無事に出産。

最後、頭が出る瞬間は痛みがありましたが、
それ以外はとても楽な出産でした。

…と思っていたら、
出産後の縫合が約1時間半

子宮頸管も裂けており、
会陰も肛門ギリギリまで裂けていたそうです。

麻酔が効いてからの出産

麻酔が効いてからは、世界が一変しました。

痛みはほぼなく、
陣痛をうっすら感じる程度で、
いきむタイミングも分かる。

最後、頭が出る瞬間は少し痛みがありましたが、
それ以外は本当に楽な出産でした。

隣の分娩室では、
おそらく普通分娩だったのか、
ありえないほどの悲鳴が聞こえてきて、
その声を聞いた瞬間、
心から「無痛分娩でよかった」と思いました。

次に産むなら、この産院は選ばない

正直に言うと、
次に出産するなら、今回の産院は選ばないと思います。

部屋のきれいさ、食事の良さ、無痛分娩があること。
それらに惹かれて選びましたが、
人気すぎて明らかに人手不足でした。

分娩室に入ったあと、
助産師さんがいなくなる時間がある。
いても1人だけで、
先生は出産時に立ち会ってくれない。

出産後、母から
「それはおかしい」と怒られ、
私自身も心からそう思いました。

たまたま大きなトラブルがなかっただけで、
安心できる環境だったかと言われると、正直疑問が残ります。

無痛分娩を終えて思うこと

無痛分娩にはリスクもあります。
だから、全員に無痛分娩がいいよとは言えません。

でも、
私は無痛分娩にして本当によかった。

あの痛みを最後まで耐える出産だったら、
正直、二人目を考えられなかったと思います。

だからもし、
私が二人目を産むことになったら、
迷わずまた無痛分娩を選びます。

この記録は、
自分が出産当時のことを忘れないため、
そして、
これから出産を迎える誰かが
「自分に合った選択」をするための
ひとつの材料になればと思って書きました。

出産に正解はありません。
でも、選択してよかったと思える出産は、きっとあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました